【 NPO法人 ワーカーズコープとは? 】 (公式HPへ)
協同労働の協同組合とは、働く人々・市民が、みんなで出資し、民主的に経営し、責任を分かちあって、人と地域に役立つ仕事をおこす協同組合です。
協同労働とは、働く人どうしが協同し、利用する人と協同し、地域に協同を広げる労働のことです。
第1原則・・・働く人びと・市民が、仕事をおこし、よい仕事を発展させます。
第2原則・・・すべての組合員の参加で経営を進め、発展させます。
第3原則・・・「まちづくり」の事業と活動を発展させます。
第4原則・・・「自立と協同と愛」の人間に成長し、協同の文化を広げます。
第5原則・・・地域・全国で連帯し、協同労働の協同組合を強めます。
第6原則・・・「非営利・協同」のネットワークを広げます。
第7原則・・・世界の人びとと連帯して「共生と協同」の社会をめざします。
協同労働の協同組合は、
人のいのちとくらし、人間らしい労働を、最高の価値とします。
協同労働を通じて「よい仕事」を実現します。
働く人びと・市民が主人公となる「新しい事業体」をつくります。
すべての人びとが協同し、共に生きる「新しい福祉社会」を築きます。
委託事業を運営する中で、働く仲間が雇われる意識を超えて、どうしたら事業所の主体者として成長していかれるのか、地域から共感を受けられるのかを自らに問う中で確立してきたのが「全組合員経営」「共感の経営」です。
今、事業が、地域福祉、子育て支援、公共サービスなど、地域社会の生活全般に関わるものへと発展する中で、働く人はもちろんのこと、利用者や地域の人たちも広く主体者として関わる経営が求められるようになりました。
「コミットメント経営」は、すべての人が連帯性を高めながら、地域を再生する主人公として成長していくための経営路線です。
人間らしく働き、豊かに暮らせる社会を目指して
私たちが生きる社会
今、私たちの暮らしの中に、心からくつろげる場所があるでしょうか。
長時間労働、不安定な雇用、ニート、フリーター、失業者の増加、自殺者は3万人を超え続け、出生率は減り続ける中で、多くの人たちは漠然とした不安を感じているのではないでしょうか。
「能 力主義」や「市場至上主義」による競争と格差社会が深刻化し、営利追求のためなら、人々の生活の安心や安全も脅かされる社会です。子どもの頃から競争に追 い立てられ、相手を蹴落としながら生き残る社会の中で、少しでも遅れをとったり、異議を唱えれば排除され、「生きづらさ」の実感が若い世代の中でも広がっ ています。
私たちはそのような社会の中で、本当に豊かな社会とは何かを考え続けてきました。
金儲けが第一の目的ではなく、人の命と暮らしを大切にする、働くことに喜びを感じられ、地域の中で必要とされる存在になること、それらを追求しながら今日の労働者協同組合を育ててきました。
20年前、私たちは清掃と物流の小さな委託現場から始まりました。小さかった委託現場から、新しい仕事と仲間を次々と増やしてきました。
そして今や 物流、総合施設管理、介護、子育て、障がい者就労支援、若者自立支援、食・農関連など、全国380ヵ所に広がりました。私たちの考え方に注目する自治体も 増えて、公共施設の指定管理の仕事も全国に広がっています。
私たちは多様な仕事の広がりを経験する中で、人と人とのつながりを深め、地域を活性化するための様々な提案をしています。
また、地域懇談会を各地で 開催して、その地域の人たちが何を必要としているのか、何か私たちと一緒にできることはないかを考えています。
ヘルパー講座やコミュニティ講座などの人を 育てる事業の他、公共のあり方を考えるシンポジウムなど、私たちの考え方を多くの人に知ってもらうための取り組みをしています。
隣の人の顔がわかる、困ったときに助けあえる、「地域コミュニティ」を再生しながら、新しい社会の創造、新しい公共のあり方に挑戦する。
人と地域に必要な仕事や活動を、地域の人々と共に創り出し、広げていくことを、私たち労働者協同組合は目指しています。
公共サービスの「市場化・営利化」ではなく「市民化・社会化」をめざします。
( その他 )
7つの原則
協同労働